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ヒアリ ひやり

昨日の朝、ぼんやりとNHKの朝イチを見ていたら
ヒアリについての視聴者からの質問を読み上げるコーナーで

ある本で、ヒアリに襲われたとき
川に入って蟻を流すという描写があったが
それは正しいのか?
という質問があり、ドキッとしました。

もしかして、これって、私が『獣の奏者』で書いた
ユグラ火蟻を川に入って洗い流す描写??

質問に答えておられた専門家は
ちょっと戸惑ったように
シャワーやホースを使って水で流す
という方法を説明して
「川は......危険ですから」
と、おっしゃっていました。

はい。川は危険です、確かに(^^;

『獣の奏者』の世界にシャワーはないし
森の中で、ホースも水道もない状態でしたから
エリンがジェシを抱いて川に入ったのも
致し方ないということで。

ところでヒアリ
危険な外来生物が入ってくるのは
本当に怖いですね。

ただ、人とモノが世界を巡っていけば
外から多くのモノが入ってきて
こちらからも出ていくわけで。

以前、文化人類学の本に
「100%アメリカ人」という面白い小文が載っていました。
(随分むかしに読んだので
タイトル、間違っているかもしれませんが)
アメリカ人の男性が
朝目覚めてから、夜寝るまでの一日を描写し
彼が話す言葉から、食べるもの、着るものの起源を羅列して
自分が100%アメリカ人だと思っている人が
いかに、多くの「外来の事物」によって
暮らしを支えられているかを
印象的に示した小文でした。

私たちの暮らしは本当に
様々なところからやってきた
外来の事物に支えられているんですよね。

トマトも玉ねぎもネギもジャガイモも
み~んな外来のお野菜
外から入ってきてくれなかったら
美味しいカレーも食べられなかったわけでありますなあ。

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