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黄斑上膜の手術体験記(12) 術後、目は見える?

手術の前
私が一番気になっていたのは
術後、目は見えるのだろうか
ということでした。

これ、様々な方のブログを読んでも
同じ手術体験者のお話を伺っても
いまひとつ、わからなかったのです。

手術をしない方の目は
当然見えるはずですが
手術をした方の目に
巨大な、盛り上がっているガーゼを貼られていたり
ギッテルという金属製の眼帯をしていると
眼鏡をかけられないので
近眼の人間にとっては
パソコンの画面もよく見えない
というお話もありました。

私の場合、どうだったか。

翌日どころか
術後すぐに
なんとか眼鏡はかけられたので
不自由はない程度に周囲が見えました。

巨大な盛り盛りガーゼの上からでも
眼鏡は、なんとか、かけられます。

ちょっとずり落ちやすいですし
傾いていますから、焦点は正確にはあっていませんが
術後、ひと寝入りして起き
座って夕食をとりながら
6時のニュースをテレビで観ることができました。
(あんまり、観ちゃいけないのだと思いますが 笑)

もちろん術眼はガーゼで塞がれていて
左目だけで観ていたわけですが。


人間の目って
片目を眼帯で隠して読書をしていても
片方の目が文字を追って動くと
もう片方も自動的に動いてしまうものなのだそうで(^^;
私にとっては超!珍しく
本を読むことのない一夜でしたが
実は、お医者さん、看護師さんたちに内緒で
スマホをちょっと開いて
メールチェックしてしまいました。

つまり、チェックできた(読むことができた)訳です。

翌朝は
8時30分に3階に下りて眼科受診

術眼に貼られていた
巨大盛り盛りガーゼを剥がされたとたん
手術した方の目でも、ちゃんと目の前の光景が見えて
ちょっとびっくり。

良い方の目を片手で隠してみても
周囲が見える。

「あ、もう見えるんですね!」
と言ったら
「見えるんですよね~」
と看護師さん

もちろん
散瞳(瞳孔が開いた状態)のままですから
辺りが眩しいくらい明るく見えて
しかも、見え方も変です。

でも、例えば、非常事態発生で
このまま逃げろ
と言われたら
術眼だけしか開いていなくても
逃げられるくらいには
目の前の世界が見えていました。

ガスを入れた方は
また、違うのだと思いますし
個々人で状況は違うのでしょうけれど
私の場合は
そういう状態でした。

診察が終わると
今度は薄い、ふつうのガーゼを貼り
その上に金属製のギッテルをします。
万が一にも
術眼をぶつけたりしないように、という
衝撃予防の眼帯で
これは退院後も
10日ぐらい、就寝時だけつけていました。

術後一日目の診察時
大越先生は、開いた瞳孔の奥を調べて
「ああ、きれいにとれていますね!」
と、おっしゃいました。

順調に回復が始まったわけですが
手術後1日目の眼圧は正常だったのに
その日の夜から
緑内障治療のために毎晩点けている
キサラタンの点眼を始めたら
翌日は、眼圧が6に低下してしまい
(正常値は10~20くらいで
日内変動もあるそうです)
その日の夜はキサラタン中止。

すると、今度は、眼圧が16まで上昇
また、キサラタン開始

緑内障の私にとっては
眼圧は大変重要なので
毎日、眼圧を測る度にドキドキものでしたが
術後、眼圧のこのくらいの変動はままあることのようですね。

いきなり、とんでもなく高くなる人もいて
その場合は治療をしなければなりませんし
一番怖いのは感染症で
あれだけしっかりと予防していても
そういうことが
100%ないとはいえないそうです。

O157による食中毒のニュースを聞きながら
目に見えぬものを
想像し、想定して、排除することの難しさを
思っていました。

自分の眼球の中まで見えるのに
細菌やウィルスは見えない

見えなくても在る
そういうものの侵入と増殖を
一生懸命、いま、防いでいるんだなぁと
小さな抗生物質点滴パックを見上げて思う
術後一日目でありました。

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