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津田先生とトークイベントしてきました

一昨日、ジュンク堂作家書店のイベントで
津田先生と対談してきました。


津田篤太郎先生は
(と、名前だけ書くと、なんだか高齢の方のようですが
まだお若いです 笑)
聖路加国際病院の膠原病内科のお医者さんで
西洋医学と東洋医学の
二刀流で患者を助けておられます。


NHKの『ドクターG』の
最初の一歩(発想)をたすけ
時折、ご自身でも登場してますから
ご覧になった方も、おられるかも。


私は『ドクターG』が大好きなもので
津田先生の収録の見学をさせていただいたこともありました。


スタジオの後ろの方で
やはり見学に来ていた研修医さんや
次回収録予定のお医者さんたちと
収録のお邪魔にならぬよう
気をつけながらも
あれやこれやお話し
私の脈が速すぎる、なんて、
番組と関係ない話題で盛り上がったりしておりました(^^;


『未来の漢方』
『病名のつかない「からだの不調」とどうつき合うか』などの
御著書は、随分前から拝読していましたが
お目にかかったのは
母の病がきっかけでした。


がん患者にとって
漢方がどのような助けになるか
いずれ、このブログでも書きたいな、
と、思っていますが
私にとって津田先生は
母と私を漢方で支え
母の脈が消えて行くとき
その脈をとりながら
私たちに、静かに母の身体の状況を伝えてくださった
大切な方でもあるのです。


思考の幅が広くて深くて
しかも、その思考をわかりやすく伝える術に
長けておられます。

母が聖路加に数日ずつ入院して
抗がん剤治療をしていた頃
外来診療でお疲れのはずなのに
毎晩、母の病室に来て
母の状態を診てくださったのですが
その後
食卓(?)を囲んで
医学の話から科学、生物、哲学と
様々な話で盛り上がり
あまりに楽しかったもので
とうとう、往復書簡を始めてしまいました。
いずれ
(私が、ちゃんと書くことができれば 笑)
文藝春秋社から出版される予定であります。


そんな津田先生とのトークイベント
狭いカフェではありますが
超満員で、立ち見まで、という盛況で
話す側も、聞いてくださる側も
和気藹々
とても楽しい時間でありました。


『鹿の王』を
東洋医学と西洋医学が出会った
江戸・明治期をイメージしながら読んだ
と、おっしゃられたことが新鮮でした。
なるほどなぁ~。


津田先生の
『漢方水先案内』で
日本の医学における、いわゆる「科学的思考」は
西欧との出会いで生じる以前に
すでに現れていたのだ、ということが書かれていて
とても面白かったのですが
そんな目から鱗の話題を
医学と『鹿の王』を起点にして
四方八方に広げていく
実にエキサイティングな夜で
イベント後も熱がさめず
津田先生つながりで参加してくださった
一橋大学の宮地先生や編集者さんたちと
深夜まで、わいわい、話に花が咲きました。


お陰で、翌日は、久々に寝坊しました(^^;
 
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■ジュンク堂書店池袋ー上橋菜穂子書店

11月13日(日)から約半年間
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