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原作者ならではのドキドキ

ドラマ『精霊の守り人』も
残すところあと2話ですね。

20日に放送される8話は
まるまる樋口監督の演出回で
戦争シーンはもう
樋口監督&特撮部隊に任せておけば盤石!
と、思っておりまして
こちらに関しては大船に乗った気持ちでいたのですが
すご~く気になっていたのが
この回に
バルサとタンダのラブシーンが来る、ということで(^^;

原作者としては
自分でコントロールできないラブシーンって
気になるものなんです(笑)

しかも、
ドラマのバルサとタンダの距離感が
原作とは微妙に違いますし

ふたりの間の情感がうまく盛り上がって
ラブシーンになっていくのか
実はかなり心配していました。

撮影現場で綾瀬さんに
その気持ちをうちあけたら
綾瀬さん
う~ん......と唸って、
「そうなんですよね~。
私も、そのあたり、気になってたんですけど、
でも、意外に、けっこう良いシーンになったんですよ。
なんというか、動物が鼻をすりあわせているような感じの
すごく独特なラブシーンになって......」

え? 動物?
動物が鼻をすり合わせているようなラブシーンって、なに??(^^;
と、不安が激増(笑)

送られてきたDVD
ドキドキしながら見たのですが
......なるほど、
綾瀬さんがおっしゃったとおりの
ラブシーンで
でも、
意外なほど自然で
綾瀬バルサと東出タンダらしい
とても温かいラブシーンになっていて
ほ~っと息をつきました。

動物ってのは、綾瀬さん特有の表現ですけど
でも、なんというか、言い得て妙で
現代風のオシャレなラブシーンではなくて
もっと根源的な絆を感じさせる
胸が熱くなるシーンになっていました。

今回はいつにも増して見所が多い回ですが
戦は、前回以上で
樋口監督&特撮部隊のパワー全開! でした(笑)

チャグムくん、がんばったなぁ。
本当にがんばった。
板垣くん、すごい役者さんです。

はじめて馬に乗ったというのに
ものすごく乗馬の勘が良くて
乗馬指導の方をおいてけぼりにして
わ~っと駆けていってしまったそうですが
その勢いが
映像に活きていました。

つい、応援したくなってしまう若者で
彼はまさしくチャグムなんだ、と思いました。

血と泥と涙にまみれて進む彼の姿は
私が描いたチャグムの姿そのものでした。

今回の圧巻はもうひとつ
帝の哀れさが浮き彫りになるところでしょう。
藤原竜也さんは
やはり、底が深い役者さんですね。
猛烈の難しい
帝という人物が
彼のお陰で幾段にも深みを増しました。

そして
ラストのラウルとヒュウゴの駆け引きと
バルサの言葉

これも脚本を読んで思い浮かべていたよりも
遥かに、遥かに
迫力と緊迫感あふれる場面になっていました。

全12巻の物語が
22話のドラマに生まれ変わるには
変化せざるを得ないものがあります。

それが「どこ」で
そして、変わったことで
「どう活きたのか」

それを思いながら見ている私には
原作者ならではの「ドキドキ」があるのです。


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■NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」公式サイト
【次回予告】
第8回 「神なき世界」
2018年1月20日(土)
午後9時00分から9時58分
2018年1月27日(土)
午前2時20分から3時18分[金曜深夜](再放送)
※「全豪オープンテニス2018」放送に伴い、予定を変更して放送します。

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