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黄斑上膜の手術体験記(6) 手術中です

さて、いよいよ麻酔の開始です。

鼻に酸素を入れるカニュレをした上に
鼻と口を酸素マスクで覆われてから
「口を大きく開けてください」
と、言われて
顎関節のあたりを指で探られ
こめかみのやや下に
麻酔の注射をぶす~っと刺されます。

痛いですが、さほどではないです。

「これで、少したつと瞼を閉じづらくなります」
とのこと。
「これが球後麻酔ですか?」
と尋ねると
「いえいえ、球後麻酔はもっと後に目玉の縁から打ちます」
とのこと。
うお~、注射はこれで終わりじゃなかったのか~と
ちと気落ち(笑)

ある方のブログで
瞼を器具で引っ張られているのが痛かった
という記述がありましたが
私はまったく瞼をひっぱられたような感覚は
ありませんでした。

右目とその周辺に
べたっとシールを貼って
その中央の目の部分だけハサミで切れ目を入れ
(お、いてっ! いま、瞼、ちっと切ったんじゃない??
とか思いましたが、後で調べたら切れていませんでした。笑)
術眼だけ、外から見えるようにします。

眩しい光と
ぼんやりとした世界が見えていますが
散瞳しているし
じゃばじゃば消毒液やら目薬やらを
かけられているので
しっかり焦点が結ばれた映像じゃありません。

ちなみに
この消毒液が沁みた
というブログも読みましたが
私は沁みませんでした。

本当に、手術の状況は人それぞれですね。

やがて、頭の上からつま先まで
すっぽりと重い布に覆われて
右目だけが出ている、という状態になったところで
主治医の声が聞こえてきました。

「上橋さん、それじゃ、始めますね」

いつもと変わらぬ
優しくて落ち着いたお声で
この穏やかな口調は
術中もまったく変わらず
そのお陰で、安心して手術を受けることができました。

意識がある状態での手術では
主治医の口調というのは
とても大切なことだと思いました。

子どもの頃
背中のおできを切開して縫われているとき
お医者さんたちが
これから食べる予定の
ロールキャベツの話をしていて
なんだそりゃ~と思ったことがありましたが
『グレイズ・アナトミー』みたいに
手術中にお医者さんたちが
恋バナでバトルする、というのも
(ちょっと聞いてみたい気はするけれど)
意識がある手術中にやられたら
気が気じゃないでしょうね。

仰向けに横たわり
重い布で全身を覆われると
「もう、どうにでもして」
という気分になってきます。

身体を布で覆われちゃったニワトリが静かになるのも
こんな気分のせいなのかも(^^;

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