ドラマ『精霊の守り人』新シーズンの公式サイトの
役者さんへのインタビュー記事が面白くて
最近、楽しませてもらっています。
今日、ディーンさんへのインタビューを読んでいて
http://www.nhk.or.jp/moribito/season2/interview/interview10.html
なるほどなぁ、と、思ったことがありました。
ドラマの脚本は
何度も推敲を重ねて
練り上げられて、決定稿まで行くのですが
実際に出来上がったドラマを観ると
脚本を読んでいたときには感じなかったことを
感じることがあるのです。
ディーンさんが
即興の力について語っておられますが
なるほど
ドラマを観ていて
脚本を読んだだけでは気づかなかった感情が湧き上がってくるのは
即興を加えられるほどに
役者さんが、その役の人物になりきっているからなのですね。
橋本ヨーサムと、ディーン・イーハンは
2話目あたりから、ぐっと兄弟の印象が強くなり
回を追うごとに
その絆が愛おしく見えてくるようになります。
とくに
ふたりが
幼い頃から互いに支え合って生きてきたことを感じさせる
とても良いシーンがあって
私はそのシーンが大好きなんです。
役に入り込むことができた役者さんが
即興で発する言葉や動作が
ドラマに命を与えるのでしょうね。
それにしても
ディーンさんは鋭い方ですね。
フォーカスポイントが多すぎて......という部分を読んで
ちと、焦りました(^^;
デビュー作となった
『精霊の木』の初稿を読んでくださった
老練な編集者さんに
あなたは、ひとつの物語の中に
要素をたくさん入れるね。
他の作家なら
この本一冊分で
何冊も本を書けるよ、と
言われたことがあります。
自分では気づかなかったのですが
それが、私の物語の特徴なのかもしれません。
『狐笛のかなた』を
早乙女太一さんと安倍なつみさん主演で
舞台にしていただいたときも
脚本家の方に
一冊の本なのに
いざ、舞台にするために「解いて」みると
ものすごく長くなってしまって困った
と、言われたことがありました。
ディーンさん
「てんこ盛り」ではなくて
「盛りだくさん」と表現してくださって
ありがとうございます(笑)
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