原作を読んでおられる方々は
最終回で、本当に、すべて収められるの?
と、思っておられるでしょうね。
実は、私も思っていました(笑)
最終回の脚本は
大森さんたちと、随分議論になりましたから。
でも、送られてきたDVDをいま見終えて
ふるえながら息をつき
良かった......と、思っています。
何度も書いていますが
ドラマと小説は
見せ方が違いますね。
本当に、大きく違います。
それにしても
よくぞ、ここまで持ってきてくださった。
この回だけは
事前に何か書いてしまうと
観る楽しみが減ってしまいますから
ネタバレになるようなことは書きません。
ただ、これまで観てくださった方々への
小さなご褒美が
あちこちに散りばめられていますので
お楽しみに。
トロガイを高島礼子さんに演じていただいた理由が
ここで判明しますよ(笑)
それと
ガカイとトゥグム皇子のエピソードをひとつ。
打ち上げのとき
壇上で
吹越さんが、幼い高橋トゥグムくんの肩に手をおいて
褒めたのです。
「おれなんか、
怖いじゃねぇか! 早く撮れよ!
とか、当たり散らしてたのに、
高橋くんは、おれを見上げて
おれだけに聞こえるように、
小さな声でそっと
「こわいよ......」
と、囁いてたんですよ(笑)
素晴らしい役者根性で
見習わなくちゃ、と思いましたよ」
と。
私もそのシーンに使われた崖を観ました。
スタジオに造られた崖ではありましたけれど
あれは、怖いです。
たとえハーネスがついていても
あの上で演技するのは、怖いですよ。
高橋くん、怖い思いをさせて、ごめんね(^^;
でも、素晴らしい演技だったね。
ちなみに吹越さんは
画面を通してみていた監督たちが
「すげえな......」と、
思わずうなっていたほどの
さすがの演技でした。
もうひとつ
みなさんの頭の中には
「ドメイロニ・ハッター!」しか残っていないかもしれませんが(笑)
狂気の塊のように見えた帝の底に
何層にも別のものがあることを感じさせた
藤原竜也さんの演技の力の凄まじさには
圧倒されました。
ある意味、彼のおかげで、
原作とは大きく変更された
新ヨゴパートのドラマの軸が
救われたかのもしれません。
巨大で複雑で
どう答えるか読めない藤原竜也という人に向かっていった
林シュガくんはまさしくシュガで
板垣くんは、本当にチャグムそのものでした。
(チャグムのことでも、三年前からご覧になっている方には
ひとつご褒美があります 笑)
時間の関係上
じっくり描くことができなかった
タルシュ帝国側のドラマは
高良健吾さんと鈴木亮平さんが
その演技力と魅力とで救ってくれましたし
チャグムを守る
松田ジンさんと降谷カームさんは
おいおい少年漫画かい! というカッコよさでした(笑)
おふたりとも
一瞬見せた表情が、とても良いんです。
降谷カームの男気が良かったし
松田ジンさん
ラストの表情、意外で、でもとても良かった。
鈴木アスラちゃんたち
とまんコチャくんたちにも
ちゃんとスポットライトがあたります。
なんと
人の好い六平タルシュ兵さんも良い味だしてます(笑)
そして
もちろん、綾瀬バルサと、東出タンダの行く末にも。
あれ? あまり書かないつもりだったのに
つい、随分書いちゃいました(^^;
最終回、楽しんでいただけたら、幸せです。
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■NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」公式サイト
【次回予告】
最終回 「旅立ち」
2018年1月27日(土)
午後9時00分から9時58分
2018年2月3日(土)
午前0時55分から1時53分[金曜深夜](再放送)