さて、手術もようやく終盤
侵襲性の少ない
極細の器具での手術でしたが
私は緑内障がある
ということもあり
大越先生は丁寧に
縫合をしてくださいました。
これ、ちゃんとわかるのですね。
縫ってから
きゅ、きゅ、と糸を結んでいる感じが。
痛くはないのですけど
もう何時間も水を飲んでいないし
酸素マスクをしているし
緊張していたし、で
喉も口もカラカラに乾いていて
咳が出そうになり
こらえるのが大変でした。
いま眼球縫っているのに
咳なんかしたら
えらいことになる~と(^^;
「上橋さん、膜、きれいにとれましたよ」
という優しい声に、ほっとして、
「ありがとうございます~!」
と、答えた直後、
「じゃ、感染症予防の注射をしますね」
という声が聞こえ
ぶす~っと眼球に注射され
思わず、
「いって~っ!!」
と、声を上げてしまい、
笑われました。
「痛いわよね、これ、ごめんなさい」
と言われ
いえいえ、そんな、で、ありました。
眼球内の感染はとても恐ろしいですから
しっかり処置していただくのが一番
術前から
術後4日目まで
計5日間
しっかり抗生物質の点滴をされましたが
日帰り手術をしているクリニックなどでは
飲み薬で対応なのでしょうか。
これで本当に手術が終わった、と
わかって、まず、先生に伺ったのは
「先生、ガス入れませんでしたよね?」
ということで
「入れなかったわ」
と言われて、ほ~っと一安心。
網膜の状態などによっては
眼球内にガスを入れる治療をするかもしれないと
言われていましたから。
ガスが入ると
うつ伏せなどの姿勢を一定期間
とりつづける必要がありますし
ガスが完全に消えるまでは
飛行機に乗ることもできません。
ガス入りかガスなしか、で
術後の制約が大きく違うので
良かった~!
と、胸を撫でおろしました。
こうして
約1時間30分の手術が
無事終了したのでした。